電子•電気部品徹底学習

電子•電気部品について学習していきます

SRAM(Static Random Access Memory)

 

それでは今回は揮発性メモリの中でもSRAMについて解説をしていきたいと思います。

 

揮発性メモリはSRAMDRAMが存在するわけですが、

SRAMDRAMに比べて以下のような特徴があります。

・複数のトランジスタを組み合わせた「フリップフロップ回路」によって構成されている。

・通電中は記録を保持可能(リフレッシュ動作不要)⇔DRAMは記録保持にリフレッシュが必要

SRAMはサイズも大きい(このため、大容量のメモリを作りづらい)。

・消費電力は少ない。

・複数のトランジスタを用いているため、コストが高い。

・複数のトランジスタを用いているため、DRAMと比べ、高速動作が可能。

 

ここででてきたフリップフロップ回路について解説していきます。

フリップフロップ回路は「0」と「1」の値による情報を保持できる回路となっています。

ここでいきなりでてきた「0」と「1」とは何ぞや?という話になってきます。

ここでいう0と1は回路の状態を指しています。

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フリップフロップ回路

上の画像はローム様のHPから拝借してきました

SRAM<デバイス原理> | 半導体メモリとは? | エレクトロニクス豆知識 | ローム株式会社 - ROHM Semiconductor

こちらのページでもSRAMについて解説をしています。

 

データの書き込み方は下記の通りです。(1)

  1. ワード線電位を high
  2. Bit線の電位を与える(D=low, D=high) → フリップフロップの状態が決まる
  3. ワード線電位を low

またデータの読み出し方は下記の通りです。

  1. ワード線電位を off
  2. Bit線をプリチャージ(D, Dに同じ電位)
  3. ワード線電位を high
  4. Bit線が low, high の状態になる
  5. センスアンプで増幅する

以上、SRAMの紹介でした。次回はDRAMについて解説していきたいと思います。