デジタルアイソレータ 解説
こんばんは。今日はデジタルアイソレータの解説です。
まず最初にデジタルアイソレータの特徴として、
入力側と出力側が絶縁されているという特徴を持ちます。
入力側と出力側で数100Vの電位差が生じる場合、
通常のICだと真っ黒こげになってしまいますが、
その問題を解消したものが、デジタルアイソレータというわけですね。
デジタルアイソレータには2種類の絶縁方法があり、
トランス(コイル)を用いた絶縁とコンデンサを用いた絶縁の2種類があります。
この辺はマクニカさんのホームページで解説いただいています。
マクニカさんはメーカーではなく半導体商社さんですが、
商社さんでここまで丁寧に説明いただけているのは珍しいのではないでしょうか?
コイルは磁気によって、コンデンサはAC電圧によって信号のやり取りを行います。
コイルによる絶縁方式は、消費電流がデータ速度とともに増加します。また磁気絶縁は電磁干渉を受けやすいです。
コンデンサによる絶縁方式はデータ速度を高速に維持して消費電流を低く抑えられる上、磁気ノイズの影響を受けにくい特長があります。
ここ近年では磁気ノイズの影響をうけにくいコンデンサタイプの絶縁方式が主流となっています。
またここで紹介した絶縁方式以外にも絶縁しながら光によって信号の伝達を行う方式もあります。光による絶縁素子はフォトカプラと呼ばれ、今回紹介したデジタルアイソレータとはまた違った特徴を持ちます。フォトカプラについてはまたいずれ解説していきたいと思います。
それでは。